南日高-トヨニ岳南東ルンゼ滑走(2月27日)
就活真っ最中。 気分転換に以前行った山の記録を書く。
入山前
年末年始の山行で膝を怪我(腸脛靱帯炎⇐かっこいい名前)してから、しばらく膝の様子を見てきた。全快には程遠いが1日くらいの山なら登れるようになってきた。
週末の天気が確実に良かったのでどうしても大きなところを滑りたくなっていた。パートナー集めに苦戦し、苦し紛れに山スキー部時代の同期と3年ぶりに連絡を取ることにした。
向こうの計画に乗っかる形で南日高のトヨニ岳南東ルンゼの滑走を目的に同期の山スキー部OB ”祖” と一年上の ”菊”氏 と山岳部OBの ”水”くん の4人で入山。
感謝いたします...
ルート地図
”水”君と朝2時頃札幌を出て、入山口に6時半ごろ到着し、”祖”と”菊”氏に合流。
慇懃無礼にこまめに何度もあいさつし、好天の中入山。昨日の雪が30cmほど駐車場に積もっている。
山スキーOBらと3年ぶりに再会したが、にやにやしながらマウントを取ってくるので、寝不足と相まって少しイラついた... この野郎め...
”祖”がほとんどラッセルしてくれた。ありがとう!
滑走ライン
ペンギンカール
25000分の1地図の”トヨニ岳”から北東へ続く、大きく緩いカール。雪崩のプレッシャーもなく、何も考えず気持ちよく滑れた。雪も良い!
地図のオレンジ矢印方向に2本滑った。
南東ルンゼ
計画では南東ルンゼのど真ん中(地図の黄色a,bどっちか)を滑る予定だったが、CT(コンプレッションテスト)の結果SPの層(雲粒無しの降雪結晶)が南面で出た。南側に張り出した雪庇を落とすと上部20~30cmも雪崩れていく。
状態が悪いので、ラインbのスキーヤーズレフト側の灌木の生えた微尾根から、沢のボトムまで慎重に滑った(オレンジ矢印)。
頂上からのラインaはめちゃくちゃ楽しそう。
滑りたいライン発見!
・aのラインは頂上から沢のボトムまで気持ちよく滑れるvery goodなラインだが、上部ノールしていて下まで見えず、雪崩の注意も必要そう。
・bのラインは広い斜面からルンゼへと吸い込まれていくようなgoodなラインだが、ノールしてルンゼへ入っていくところで岩がむき出しになってるのでスピード出すのは怖いかも。あまり気にしなくていい程度。
・対岸側も真っ白で中々よさそうだった。ただ、ボトムまでつながってなく崖となる場所が多いためラインは限られそう。その中でもcのラインは滑れそうだった。いつか行きたい。
プロはこの面のどこからでも滑れるのかな。だとしたらすごい。
下山
沢中は危ないところはないが、両岸からの雪崩の危険もあるのでさっと滑って下山。
日射でモナカ雪になった沢中は滑りにくかった。
翌日も”祖”とスキーに行くつもりだったが、膝の痛みでドタキャン。もう一人一緒に入山予定だった方にも迷惑をかけた。ごめんなさい。
ただ、翌日は北海道で2件の雪崩事故の報告があったため入山しなくてよかったかも。
今後も気を付けてバックカントリーをつづけたい。